ポーランド旅行を計画中の方、こんなお悩みありませんか?
「アウシュヴィッツには行ってみたいけれど、チケット予約が必要なの?」
「当日でも入れるの?」
「クラクフからは電車?バス?」
と悩む人も多いのではないでしょうか。
私は2024年〜2025年の年末年始にポーランドを訪れ、実際にアウシュヴィッツを自力で見学してきました。
前日に訪問を決めたため、公式サイトではチケットが取れず、当日現地で並んで入場パスを入手。
クラクフからのアクセスから、当日チケットの入手、入場までの流れ、混雑状況、そして見学中の様子まで、すべて現地で体験したリアルな情報をまとめています。
これからアウシュヴィッツを訪れる予定の方の参考になれば幸いです。
アウシュヴィッツ強制収容所とは?【基本情報】
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツがポーランド南部のオシフィエンチム(Oświęcim)に建設した施設です。
ホロコーストの象徴ともいえる場所で、ユダヤ人を中心に100万人以上が犠牲になったといわれています。
現在は世界遺産として登録され、ナチスの歴史を伝える重要な記憶の地。
展示棟では、当時使われていたベッドや所持品などが保存・公開され、悲劇の歴史を後世に伝えています。
アウシュヴィッツは2つの主要エリア(アウシュヴィッツ第一収容所とビルケナウ第二収容所)に分かれており、どちらも見学可能です。
訪問前に全体の構成を理解しておくと、現地での見学がスムーズになります。
クラクフからアウシュヴィッツへのアクセス(バス利用)
クラクフからアウシュヴィッツまでは、バスで約1,780円でした。
訪問前日の夕方、クラクフ本駅隣にあるバスターミナル(MDA)1階の窓口でチケットを購入しました。
窓口の方に、ガイドブックに載っていたアウシュヴィッツの写真を指さしながら「ここに行きたい」と英語で伝えると、スムーズに対応してもらえました。
朝8:30発のバスを選択。
当日、バスは満席でした。
前日にチケットを買っておいてよかったです。
車内にトイレはなく、途中休憩もありません。
出発前に、バスターミナル1階の有料トイレ(VISAタッチ対応)を利用しておくのがおすすめです。
トイレの利用料は約180円でした。
アウシュヴィッツ到着から入場まで
クラクフから約1時間半でアウシュヴィッツに到着。
まずはトイレに並ぶことからスタートし、なんと25分待ち。
その後、入場パスを受け取る列で約50分待ち。
11:30頃ようやく、13:30入場のガイドなし無料パスを入手しました。
入場まで時間があったので、ランチを食べることに。
アウシュヴィッツにレストランがありましたが、混雑気味だったのと高そうな気がしたので近くのショッピングモールで食べることにしました。
ショッピングモールまでは徒歩で約30分かかるため、バスを利用。
運賃は車内でVISA支払いができたのでよかったです。
アウシュヴィッツ→ショッピングモールの運賃:約160円
ショッピングモールのすぐ近くにマクドナルドを見つけたので、そこで昼食をとることに。
(マクドナルドについては、こちらの記事で詳しく書いています →
👉 【ポーランド旅行グルメ】ワルシャワ・クラクフのレストラン&食堂3選+α|実食レポつき)
アウシュヴィッツ強制収容所の見学
マクドナルドからバスで戻り、13:25にようやく入場。
「働けば自由になる」と書かれた有名なアーチを見た時は、言葉にできない気持ちがこみ上げました。
アーチがある門をくぐった後は、順路が分かりづらくなんとなくで回ってしまいました。
少し急いでいたため、所持品展示の部屋を見逃してしまったのが心残りです。
それでも、当時のベッドや洗面所等を間近で見ることができました。
展示がある建物の中は非常に混雑しており、流れに沿って進むしかない状態。
ゆっくりとしか歩けないので、結構時間がかかりました。
ビルケナウ強制収容所の見学
アウシュヴィッツの見学修了後は、無料シャトルバスでビルケナウへ。
ビルケナウはとても広大で、建物の多くは証拠隠滅のために破壊されていますが、ガス室の残骸が今も残っています。
アウシュヴィッツのような展示はほとんどありませんが、この地に立つと、歴史の重みを強く感じずにはいられませんでした。
クラクフへの帰りの交通と注意点
ビルケナウの見学を終え、シャトルバスでアウシュヴィッツへ。
トイレに行き、クラクフ行きのバスが来るバス停へ。
クラクフ行きバスは1時間に1本だけ。
予約していなかったので乗れない可能性も考え、早めの15:31に乗るように見学を終えました。
クラクフ行きのバスは、バス停に着いた時点ですでに満席でした。
それでも何とか立ち乗りで乗り込むことができました。車内はぎゅうぎゅうのすし詰め状態。微妙な姿勢で立っていたので、クラクフまでの1時間半は疲れました。
事前に予約していた人も座れずに立っていたので、さすが海外…と思わず苦笑い。
満員で乗り切れなかった人は、次の便まで1時間待ちです。
寒い中1時間待つのはつらいですし、次のバスにも乗れない可能性があるので、事前に予約しておくことをおすすめします。
バスではなく電車という選択肢もありますが、最寄りのオシフィエンチム駅からアウシュヴィッツまでは徒歩約20分。
本数も少ないため、アクセス面ではバスが便利です。
世界中から人が訪れる場所なので、アクセスやトイレなど、もう少し整備が進むと嬉しいですね。
まとめ|自力訪問の注意点とおすすめの回り方
行き当たりばったりの訪問でしたが、無事入場できてよかったです。
ただ、下調べなしで回ってしまい、いくつかの施設が何なのかよくわからなかったですし、一部の展示を見逃してしまいました。
また、帰りのバスの時間に合わせて2時間弱で駆け足で回ったのもよくありませんでした。
(地球の歩き方には、ガイド付きで回る場合の所要時間は3時間半とありました)
今回の経験から、アウシュヴィッツについてより深く知るには、時間に余裕を持って「ガイド付きで回る」又は「ガイドブック等を見ながら漏れなく回る」ことをおすすめします。
予算が許せば、クラクフ発のアウシュヴィッツツアーを利用すると、移動も見学も確実ですね。
冬の訪問でも混雑していたアウシュヴィッツですが、ピークシーズンは夏。
「当日入場」は冬よりさらに混雑必至です。
アウシュヴィッツを自力で訪れる場合、当日でも入場は可能ですが、事前予約と時間に余裕をもった計画が必要ですね。
この投稿が、アウシュヴィッツ訪問を検討している方の参考になれば嬉しいです。