モンゴル旅行を計画中の方、こんなお悩みはありませんか?
「ゲルに泊まってみたいけど、現地ツアーに申し込むしかないのかな?」
「ゲルの中は、ホテルの部屋みたいな感じ?」
そこでこの記事では、2025年8月に実際にモンゴルを旅行した筆者が、テレルジ国立公園のゲルを写真とともにレビューします。
設備や立地、朝食など詳しく紹介していますので、参考になれば嬉しいです!
テレルジ国立公園で宿泊した伝統的ゲル

“My Mongolia Eco Ger Camp”
宿泊したゲル「My Mongolia Eco Ger Camp」
テレルジで宿泊したゲルはこちら:
My Mongolia Eco Ger Camp
宿泊の5ヶ月前にBooking.comで予約。
ゲルに泊まるには現地ツアーに申し込むしかないと思っていたら、Booking.comで、ゲルが出てきました。
現地ツアーに申し込むよりもずっと安く、評価もよかったので、見つけてすぐに予約しました。
宿泊時期・料金
- 2025年8月10日(日)から2泊
- 2人で22,214円(現地クレジットカード決済手数料3%含む)
- 朝食付き
- シングルベッド2台
- バス・トイレなし
立地と空港送迎
ゲルの立地・周辺環境
テレルジ国立公園内にあり、チンギス・ハーン国際空港(新ウランバートル国際空港)から車で約1時間半弱。
ウランバートルからも同じくらい(渋滞がひどい時間帯はもっとかかります)。
周りは、永遠に続く草原とたくさんのゲル。
どこに行くにも車が必要です。
アップダウンが多いので、自転車での移動は現実的ではなさそうでした。
なので、「観光=ゲルが提供するツアーに参加」となります。
朝食以外の食事も、ゲルに依頼することになります。
近くの他のゲルにもレストランらしき施設があったので、もしかしたらそこでも食べられるかもしれません。
自分たちだけで自由に動きたい場合は、空港やウランバートルでレンタカーを借りてからゲルに来るといいですね。


ただ、嬉しいことに、こちらのゲルから徒歩圏内に小さなマートがあり、水やお菓子・ビールなどが買えました。
ゲルでも買えますが、少し割高ですし種類もかなり少ないので、マートがあってよかったです。
空港送迎サービスの内容
- 2-way transferで 1人当たり50USD ※1人で申し込む場合は、100USD
- 24時間対応
- 他のお客さんとシェアになることもある
事前に、Booking.comのチャットで、「空港→ゲル→ウランバートルのホテル」の送迎を依頼しました。
空港→ゲルは、同じ飛行機だったと思われる日本人お2人と一緒でした。
部屋と施設の詳細
“My Mongolia Eco Ger Camp”は、リゾート向けのゲルではなく実際に遊牧民が暮らすのと同じ構造の伝統的なゲルでした。
また、ゲルの名前にもあるように、ホテルではなく「Camp」なので設備は最低限です。
ゲル
- キャリーケースを広げられるテーブルあり
- マルチ対応コンセントがあり、日本のタイプA使用可能
- ハンガーは1人1本。クローゼットのような洋服をかける収納はなし
- バスタオル・フェイスタオルあり(滞在中交換はなし)、ティッシュやスリッパはなし
- 電気ポットやマグカップの備え付けはなし
- 熱源は薪の暖炉
- ベッドの寝心地は問題なし
- ゲルにはWiFiなし

端の方は床が外の地面

寝心地よかったです。

伝統的なので天井の一部や地面が外と繋がっていて、ゲルの中には虫がいます。
蛾、ハエ、蜘蛛、名前のわからない虫。
地面、壁(?)、空間、天井、至る所に。
虫が苦手な私には、正直かなりつらい環境でした。
地面には虫除けスプレー・空間や壁にはハッカスプレーをして、ゲル内では防虫パーカを着て過ごしました。
アクティビティとして訪問した遊牧民のゲルも、ハエがたくさん飛んでいたので、虫と一緒に過ごすのも伝統的なゲルの体験の一部ということですね。
帰国後、キャリーケースの中身を片付けていたら、虫の死骸が。
ゲルで地面やベッドを這っていた虫のようだったので、おそらくゲルで入ったのでしょう。
バス・トイレ
バス・トイレは別棟にあります。
洗面台・トイレ・シャワーブースが2つずつあり、混雑することはありませんでした。
シャンプー類、ドライヤー完備。
24時間利用可能。
掃除はしっかりされていて、きれいでした。
ゲル同様、虫がいるので苦手な方はご注意ください。




気になった点
ホテルではなく「キャンプ」の施設だとしても、以下の点は気になってしまいました。
- シャワーの水圧が両方ともかなり弱かった。
シャンプーやボディソープを完全に洗い流せている気がしないレベル。
ホットシャワーは出ますが、水圧が弱すぎて寒くなり、風邪をひくかと思いました。
他のお客さんも「水圧弱いですよね」と言っていました。
- トイレのゴミ箱が微妙だった。
トイレットペーパーはトイレに流せないのでゴミ箱に捨てます。
でも、蓋が回転式だったので、蓋を素手で触らないようにペーパーを捨てるのが大変でした。
加えて、ゴミ箱のサイズが小さくペーパーが詰まっていたので、さらに捨てにくかったです。
ゴミ箱が汚かったわけではないですが、もっと大きくてペダル式のゴミ箱の方がいいと思いました。 - トイレットペーパーの予備がない&補充が遅かった。
1つのトイレのペーパーがなくなっていることが多く、もう1つのトイレも「もうなくなりそう」ということが何度もありました。
なので、念のため、日本から持参したトイレットペーパーをトイレに持って行っていました。
レストラン
レストランというか、レセプション兼リビングという感じでした。
食事はこちらでいただきます。
ドリンク類の購入、ツアーの申し込み、チェックアウトもこちらでした。
WiFiはありましたが、弱かったです。


“My Mongolia Eco Ger Camp”
レストランの中
食事(朝食・夕食)のレビュー
夕食は、必要であれば事前に依頼が必要です。
ランチは食べませんでしたが、アラカルトで注文できたようです。
内容・お味は、朝食も夕食も大満足でした。
朝食の内容
- 提供は8時から
- 卵やウィンナーのプレートが1人1皿
- パンやヨーグルトは食べ放題
朝食チケットなどはなく、席も決まっていません。
レストランに行って座っていたら、スタッフさんがプレートを持って来てくれます。
コーヒーがインスタントだったのは残念でしたが、プレートはおいしく、野菜も添えられていて満足度は高かったです。


夕食の内容
- 1人:約1,650円
- 提供は18時から
- 当日のコース:ポテトサラダ、メインプレート(ラム肉、フライドポテト、紫キャベツ?)、ヨーグルト、紅茶
滞在初日は深夜着だったので、2日目だけ夕食をいただきました。
夕食はコース1種類だけだったので、選べないのは残念でしたが、とてもおいしかったです!
ボリュームもしっかりあり、私は、1人では完食しきれない量でした。

馴染みのある味でおいしかった!

これだけで十分なくらい、ボリュームと満足感がありました。
体験できる観光ツアー・アクティビティ
レンタカーを利用していない限り自分たちだけで観光はできないので、ゲルが提供するツアーに参加するのが一般的。
ゲルが提供していた観光ツアー・アクティビティと1人当たりの料金は、以下の通りです。
クレジットカード決済の場合は、3%手数料が上乗せされます。
- 遊牧民のゲル訪問:10USD
- 乗馬:20USD
- 亀石、アリヤバル寺院:20USD(入場料込み)
- チンギスハーン像:40USD(入場料込み。事前に40USDと言われていましたが、実際の請求は1人20USDでした。ホストが間違って、安く請求したのかもしれません)
レンタサイクルもありますが、1台しかないとのことでした。
観光ツアーは車1台でまわしているとのことで、毎日全てのものが催行されるわけではなかったようです。
車が不要な乗馬と遊牧民のゲル訪問は、希望者がいれば毎日催行されるようでした。
事前にチャットで希望のアクティビティを伝えていても、現地でホストと打ち合わせして、最終決定となります。
宿泊客の応対はホスト1人なので忙しいようでアバウトな部分もありましたが、フレキシブルに対応してくれるのでとてもよかったですよ。

テレルジ国立公園内にある亀石

チンギスハーン像
(展望台から見たチンギスハーン)
テレルジ国立公園の伝統的ゲル宿泊 まとめ
ゲルの運営は親族関係でされているようで、とてもアットホームな雰囲気でした。
スタッフさん達もゲルに寝泊まりしているようで(全員ではないかもしれませんが)、現地の生活感を感じられます。
宿泊前のチャット連絡も、返信が迅速かつ明瞭で好印象。
英語を話すのはホストだけですが、とても聞きやすく、コミュニケーションもスムーズでした。
お盆期間だったためか、宿泊客はほとんど日本人で、リーズナブルなゲルということもあり若い方が多めでした。
長く滞在しているグループもおり、日本人以外は若い韓国人の1組のみでした。
観光ツアーはやや高めに感じましたが、観光地が遠く、入場料も含まれていることを考えると納得の価格です。
水やスナックの購入は、レストランが開いている時間であれば気軽に行えます。
夜にチェックインする場合は、空港で飲料など必要なものを事前に買って行くと安心です。
食事は今回3食のみでしたが、どれもおいしく、他のメニューも試してみたくなる内容でした。
虫やシャワーの水圧など気になる点はありましたが、全体的には非常に満足度の高い滞在でした(伝統的なゲルなので、夏季は虫は避けられないかと思います)。
伝統的なゲル体験をしてみたい方には、特におすすめです。