こんにちは。2024年8月のお盆休みに、ネパールの首都カトマンズを旅してきました。
これからネパールに行かれる方、こんな疑問はありませんか?
「ネパール・カトマンズって仏教寺院ばかり?」
「エベレストって、実際見られるの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、私が実際に訪れて「本当に良かった!」と感じた観光スポット5選をご紹介します。
旅のリアルな感想とともに、タメル地区から現地までの配車アプリの料金等も載せているので、これからカトマンズを訪れる方の参考になれば嬉しいです。
① キルティプル|のんびりローカル散歩
のどかな丘の町・キルティプル。
・入場料:約230円(ペットボトルのお水付き)
・アクセス:配車アプリ「Pathao(パタオ)」で約580円
バスも運行しているようですが、利用していません。
カトマンズ中心部から約5kmなので気軽にアクセスできます。
往復ともにPathaoを利用しました。
郊外のため、帰りにタクシーがつかまるか少し不安でしたが、問題なく手配できました。
キルティプルの門でタクシーを降りて、ゆっくり20分ほど歩くとインフォメーションセンターがあり、そこで入場料を支払います。
入場ゲートがあるわけでなく、よくわからずに歩いていたらスタッフさんに「入場料払って」と呼び止められました。




この町の魅力は、いわゆる「観光地らしさ」ではなく、まるで時間が止まったような、素朴な古き良き風景。
町の中には車が入れないためとても静かで、カトマンズの混沌とした雰囲気が嘘のように、ゆったりとした空気が流れています(バイクは乗り入れ可のようでした)。
地元の人が談笑したり、ぼんやり座っていたりして、こちらから笑顔で挨拶すると笑顔で応えてくれます。
観光の目玉になるような施設は少ないですが、ウマ・マヘシュワール寺院までの坂道を歩き、振り返ったときに広がる町の風景には、心がじんわり癒されました。
ウマ・マヘシュワール寺院からの眺めは最高で、カトマンズとキルティプルの町並みを一望できます。
頑張って歩いた甲斐がありました。
インフォメーションセンターからウマ・マヘシュワール寺院までは、途中、バグ・バイラヴ寺院に寄り道して、のんびり歩いて15分ほどです。
町の中には、飲食店や売店も点在していますが、営業しているかは運次第。
トイレはほとんど見当たらないので、飲食店に入るつもりで訪れると安心です。
(私はトイレに行きたくなる前に、カトマンズに戻りました)
ゆったり散策するのが好きな方、カトマンズの喧騒に疲れた方には特におすすめのスポットです。




② チャンドラギリ|ヒマラヤ展望の定番
カトマンズから一番近いヒマラヤの展望スポット。
・ケーブルカー往復:約3,500円(クレジットカード可)
料金が結構高いので、下りは歩けばよかったと思いました。
往復チケットを買った後に「歩ける」と知りました。
・アクセス:配車アプリ「Pathao(パタオ)」で約950円
バスも運行しているようですが、利用していません。
山頂の標高は約2,500m、ケーブルカーでわずか9分で上れます。
天気に恵まれればエベレストが見えることもあるそう。
ただし、私が行った8月は雨季ど真ん中。霧に包まれて展望はゼロでした。
チャンドラギリからの展望を楽しむには、乾季(10〜11月、または3〜4月)がベストだそう。




何も見えませんでした…
ケーブルカーは、お昼と夕方に休憩時間があるようです。

ヒマラヤは見えなかったけど、チャンドラギリ付近はカトマンズとは違い空気が澄んでいて、気持ちよかったです。
そして、山頂は下よりも涼しい。
念のため、寒さ対策にウルトラライトダウンを持って行きましたが、半袖で大丈夫な気温でした。
山頂には展望レストランと売店があるので、眺めがいい日はランチするのもいいですね。
下のケーブルカー乗り場にも、売店とトイレがあります(トイレに紙はないので注意)。
※同じ商品でも、下の売店の方が安かったです。
ヒマラヤが見えないオフシーズンでも観光客は多かったので、展望シーズンは混雑するかもしれません。






Pathaoのドライバーから「帰りも乗せるから観光が終わるまで待つ」と言われ、断りましたが、しつこくて困りました。
私たちが山頂から下りてくると、ドライバーが待っていて、うんざり…。
ケーブルカー乗り場で、トイレに行ったり、アイスを食べたりしましたが、その間もずっと待たれていて、途中「まだか?」というような電話までかかってくる始末。
結局、そのドライバーの車でカトマンズへ戻りました。
配車アプリで遠出する場合は、ドライバーがよく「帰りも乗せる」と交渉してくるようなので、ご注意くださいね。
③ パシュパティナート|ネパール文化の核心・世界遺産
トリブバン国際空港の近くにあるパシュパティナート寺院。
ネパール最大のヒンドゥー教寺院で、世界遺産です。
ガンジス川の支流であり聖なる川とされるバグマティ川の川岸にあり、火葬の現場を間近に見られる場所でもあります。
・入場料:約1,200円
・アクセス:配車アプリ「Pathao(パタオ)」で約520円
ここもキルティプル同様、入口がよくわからず歩いていたら「入場料払って」と呼び止められました。
下の画像の門の付近ではなく、さらに歩いた場所にチケット売り場があります。

(トイレあり)
支払い後は、火葬場を自由に見学できます。
石段に座ってしばらく見学していると、ある人が火葬される際、対岸にマーチングバンドのような人たちが現れ、演奏して帰って行きました。
軍や国の特別な人の火葬だったのでしょうか。
(後からインターネットで調べてみましたが、なぜバンドが演奏していたのか、理由はわかりませんでした)
火葬ガートの横で、頭を剃られている男性が数名いました。
また、頭を剃られた後の白装束の男性も複数名。
ネパールでは、喪主が男性の場合は、頭を剃って白装束をまとう慣習があるようですね。
火葬場なので当然ですが、嘆き悲しむ人・泣き叫ぶ人が多いので、その場にいるのがつらくなってきます。
神聖な場所ではありますが、動物の糞とそれに群がるハエが多く、とても臭いです。歩く際に踏まないよう注意が必要です。
パシュパティナートの周辺(参道?)は、露店がたくさん。お供え物を買うのかもしれませんね。
パシュパティナートそばにバス停があり、そこでPathaoでタクシーを呼び、カトマンズ市街地へ戻りました。
火葬場は独特の雰囲気がありますが、ネパールの慣習に触れられる貴重な機会なので訪れることをおすすめします。


④ スワヤンブナート(モンキー・テンプル)|気軽に行ける世界遺産
別名「モンキー・テンプル」として有名な、ネパール最古の仏教寺院で、世界遺産です。
・入場料:約250円
・アクセス:タメル地区から徒歩約30分
タメル中心部から2kmと近かったので、歩いて行きました。
歩いている途中、生活用水でしょうか…大きなタンクで水を運ぶ人や、川岸にズラっと干された洗濯物など、カトマンズの日常を垣間見ることができます。
参道に近くなると、異臭が…。
猿や犬の糞のにおいかと思いますが、参道・山頂では異臭が漂い、マスクをしていてもつらかったです。
参道の石段を上っていると、辺りは本当に猿だらけ!
想像を超えていました。




山頂の近くに、チケット売り場があります。
キルティプルもパシュパティナートもそうでしたが、入場料を払うのは観光客だけなので、支払わないと中に入れないというわけではありません。
このゆるゆるな感じが、海外っぽいですね。
山頂では、日本人女性が買ったばかりのアイスを猿に奪われていました…。
貴重品だったら大変ですよね。
猿が食べ物欲しさに寄ってきたりするので、手荷物の管理は厳重に。
石段を頑張って上る甲斐あって、山頂の展望台からはカトマンズを一望できます。
寺院に興味がない人でも、名物の猿や景色を見て楽しめますよ◎


⑤ カトマンズ旧市街|混沌を味わうならここ
カトマンズの観光の中心、旧市街。
このエリアには見どころがギュッと詰まっています。
世界遺産の「ダルバール広場」、生き神・クマリが住む「クマリの館」が有名ですね。
ガイドブックに
「クマリが窓から顔を出すのは11:00~12:00、16:00~17:00の間と決まっているそう」
という情報があり、私たちは16:40頃中庭に入りましたが、クマリの姿を見ることはできませんでした。
私たちが中庭に入る時に観光客がたくさん出てきたので、もしかしたら、16:00~16:30の間にクマリが顔を出したのかもしれません。


旧市街は歩いているだけで、クラクションの嵐やカオスなバザール、のんびり座って談笑するおじさんたちなど「昔ながらのアジア」な雰囲気を楽しめます。
ただ、散策は楽しいですが、街中はゴミゴミしているしバイクがよく通るので、マスクの着用がおすすめです。
(画像は旧市街のほんの一部です)


旧市街の中心で、最もカトマンズを感じられる場所

カーラ・バイラヴの前でうそをつくと死ぬと信じられている

歯痛を治す神様が祀られていて、周辺には歯医者が多い
番外編|ガーデン・オブ・ドリームズ
タメル地区の端にある庭園。1920年に造られた宮殿の一部だそうです。
・入場料:約450円
庭園に入ると、タメル地区の騒々しさとは別世界。
きれいな緑が広がっています。
動画撮影中と思われる、踊っている若者が多かったです。
座ってのんびり・カフェでのんびりする以外、特にやることがない…。
あっという間に庭園を一周できるので、450円が高く感じました。
個人的には、休憩目的以外ではここは入らなくていいと思います。
私は庭園より、旧市街を歩いてる方が好きでした。




まとめ|“見るだけ”じゃないカトマンズの楽しみ方
カトマンズ観光というと寺院巡りのイメージが強いですが、実際に訪れてみると、寺院に特別な興味がなくても楽しめる場所が多くあります。
街を歩いているだけで、日本とはまったく異なる文化や暮らしの空気を感じられ、散策が好きな方には特におすすめです。
ただし、市内は大気汚染が深刻なため、マスクの携帯は必須です。
現地でのおすすめの服装については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
👉【保存版】ネパール旅行 おすすめの服装と持ち物リスト|カトマンズ8月
また、観光に加えて“体験”も楽しみたい方には、現地の料理教室ツアーもおすすめです。
実際に参加したレポートを以下の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
👉ネパール・カトマンズ おすすめの現地ツアー|料理教室【体験レポ】
カオスと静けさが同居する不思議な街、カトマンズ。あなたなりの楽しみ方を見つけてみてくださいね。
この記事が、これからネパールを訪れる方の参考になれば嬉しいです!